青森県三沢市で発祥、十和田市で大成したグルメといえば「十和田バラ焼き」。
青森について全く知らない方でも、かすかに聞いたことがあるネーミングではないでしょうか?
それもそのはず、2014年に全国B級グルメの祭典「B-1グランプリ」にて
見事ゴールドグランプリを獲得したからです。
この受賞をきっかけにM-1グランプリで優勝したお笑いコンビさながらに、
一気にその名を全国に知らしめる事となったのです。
とはいったものの、B級グルメですから高級食材を使用したり
手の込んだ料理ではありません。
大量のタマネギと牛バラ肉を醤油ベースの甘辛いタレでからめ、
鉄板で水分がなくなるまで炒めるといったシンプルな一品。
しかし、シンプルな中にこそ、得てして真理や大切なものが隠れているものです。
「贅沢なものは何もいらない、白いご飯さえあれば世界は平和だ。」
そう思わせてくれるのがこの「バラ焼き」なのです。
赤身を好み、脂身などは食べない米軍が牛バラ肉を安く払い下げしたことが
きっかけで考案されたとされる「バラ焼き」。
昔から米軍基地との親交がある青森県ならではのメニューですね。
「バラ焼き」の要となる醤油、味醂、にんにく、白胡麻、生姜などを独自にブレンドした
「十和田バラ焼きのタレ」は県内のスーパー等で入手可能で、
また十和田市内でも約80店舗の飲食店で「バラ焼き」を提供しているので、
お店ごとに違う味付けを食べ比べるのも一興です。
青森県の歴史と文化を感じられる「バラ焼き」を一度食べてみませんか?